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WebライティングBlog

サイトを訪れたユーザーにより訴えかけることのできるコンテンツとはどのようなものなのか。Webに適した文章の書き方をはじめ、Webコンテンツの企画、編集まで、幅広くご紹介します。

2006年12月21日

「採用ページ」の取材&ライティング術

良い人材に「ここで働きたい」と思ってもらえるよう、人材採用ページに力を入れる企業が増えています。しかし、会社や仕事の魅力を“言葉”によって伝えるのは、とても難しいもの。今回は、採用ページにおける取材・ライティング術について触れたいと思います。

「先輩メッセージ」の注意点

採用ページを充実させるため、多くの企業が自社の社員に「どんな会社か」「何が仕事の楽しみか」を語らせています。いわゆる「先輩メッセージ」と呼ばれるものですが、これは会社という組織体の微妙な体温を感じ取ってもらう上で、とても効果的な方法でしょう。しかし、社員は“インタビュイー”としては不慣れな人がほとんど。取材者の聞き方次第では、ライティングをする上で有用な情報を引き出せないこともあります。例を見てみましょう。

A)「人間関係が良くて、働きやすい」
B)「新しいことをどんどん任せてもらえる」

上記いずれも、悪いコメントではありません。しかし、それをこのまま文章に落としたらどうでしょう。A)は他社でも大抵同じことを言っているし、B)は具体性に乏しいだけでなく、ひょっとすると「教育体制がないのでは」とマイナスの意味に取られかねません。

リアリティーを伝える

では、どうですれば良いでしょう?解決策のひとつとしては、取材者がインタビュイーから、その言葉の真意やリアリティーを感じさせる言葉を引き出すことです。そのためにはまず、

1)具体性を問う

のが一番でしょう。人間関係が良いのは上司なのか、同僚なのか、「新しいこと」とは何なのか。口数の少ない人にも答えやすいよう質問の仕方を工夫する必要があります。そして、次のステップとして

2)なぜ、そうなのか(理由)

を探る努力をしましょう。「人間関係が良い」のは社長の人柄が影響しているのでは?優れた会社の仕組みがあるからでは?「新しいもの」を提案できる土壌が何か具体的にあるのでは?…などなど。小さなことでも理由を提示できれば、その採用ページには「奥行き」=リアリティーが生まれます。

…と言うのは簡単ですが、実際はいろいろあるはずです。ただ言えるのは、採用ページは「人」を呼ぶものですから、やはり「人」のぬくもりを感じさせる取材&ライティングは心がけるべきだと思います。(安藤)

2006年12月14日

文章の推敲をしよう

夜に書いたラブレターは、翌朝読み返さずに出すのが鉄則。でも本来は、文章の推敲は原稿を完成させるにあたって重要な工程のひとつです。

打ち間違い、変換ミス、文法ミス、表記ゆれはもちろん、わかりにくい表現は無いか、1文が長すぎる個所は無いかなど、そのチェックポイントは無数にあります。なかでも重要なのが、無駄をそぎ落としていく作業でしょうか。

書き上がった原稿の3割は、そぎ落とす必要があると言われます。

以前このBlogで、文章を書き始める前に設計図を書くことをお勧めしました。そうすることで、本題と関係の無い横道を排除しやすくなるわけですが、それでも同じ内容を違う表現で繰り返すなどの無駄は残ります。紙に比べて「読みづらい」媒体であるWebでは、特に簡潔で伝わりやすいことが求められます。無駄を削除することで、スッキリしたわかりやすい原稿を完成させることができるのです。

しかし、一度書き上げた文章には愛着もわきますし、本当にここの文章はいらないのか?と迷うなど、削除するには意外に勇気がいります。そこで、いったん「完成」となった原稿は、コピーをして履歴として保管しておきましょう。万が一削除しすぎた、と思っても元に戻れますから、思う存分校正ができるようになります。

また、必要・不必要をしっかり見分けるためには、原稿を客観的に読むことが求められます。夜に書いたラブレターを翌朝読み返してはいけないのは、熱い思いを客観視してはずかしくなるから。原稿も、1晩とは言わないまでも、書き終えて1~2時間空けてから読み直すと、客観視しやすくなります。(三宅)


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