サイトを訪れたユーザーにより訴えかけることのできるコンテンツとはどのようなものなのか。Webに適した文章の書き方をはじめ、Webコンテンツの企画、編集まで、幅広くご紹介します。
2006年12月14日
文章の推敲をしよう
夜に書いたラブレターは、翌朝読み返さずに出すのが鉄則。でも本来は、文章の推敲は原稿を完成させるにあたって重要な工程のひとつです。
打ち間違い、変換ミス、文法ミス、表記ゆれはもちろん、わかりにくい表現は無いか、1文が長すぎる個所は無いかなど、そのチェックポイントは無数にあります。なかでも重要なのが、無駄をそぎ落としていく作業でしょうか。
書き上がった原稿の3割は、そぎ落とす必要があると言われます。
以前このBlogで、文章を書き始める前に設計図を書くことをお勧めしました。そうすることで、本題と関係の無い横道を排除しやすくなるわけですが、それでも同じ内容を違う表現で繰り返すなどの無駄は残ります。紙に比べて「読みづらい」媒体であるWebでは、特に簡潔で伝わりやすいことが求められます。無駄を削除することで、スッキリしたわかりやすい原稿を完成させることができるのです。
しかし、一度書き上げた文章には愛着もわきますし、本当にここの文章はいらないのか?と迷うなど、削除するには意外に勇気がいります。そこで、いったん「完成」となった原稿は、コピーをして履歴として保管しておきましょう。万が一削除しすぎた、と思っても元に戻れますから、思う存分校正ができるようになります。
また、必要・不必要をしっかり見分けるためには、原稿を客観的に読むことが求められます。夜に書いたラブレターを翌朝読み返してはいけないのは、熱い思いを客観視してはずかしくなるから。原稿も、1晩とは言わないまでも、書き終えて1~2時間空けてから読み直すと、客観視しやすくなります。(三宅)