サイトを訪れたユーザーにより訴えかけることのできるコンテンツとはどのようなものなのか。Webに適した文章の書き方をはじめ、Webコンテンツの企画、編集まで、幅広くご紹介します。
2007年7月 5日
メルマガのキモ
最近、ある企業のhtmlメールマガジンについて、リニューアルのお仕事を承りました。約1年半、月一回の配信を続けてきて、誌面がマンネリ化してしまったとお客様はお感じになっていらっしゃったのです。閲覧数、クリック数の減少が数字として表れていました。
そこで、これまで配信してきたバックナンバーを確認させてもらったところ、掲載情報の内容以前に、誌面が整理されていないことがそもそもの問題と見受けられました。
情報が多岐にわたるのはいいのですが、すべての情報が同じようなスペース、内容で羅列されていて、何を伝えたいのかよくわかりませんでした。
また、各記事に一応見出しがあるのですが、その内容は単なる「導入事例」「○○からのお知らせ」といった項目名のみで、さらにデザイン的にも弱いため、記事をきちんと読み込まないと、何が書かれているのかわからないといった状況だったのです。これらは、メールマガジンとして致命的な問題であると思います。
私自身、いくつかのメールマガジンを読んでいますが、メールマガジンを開封し、いきなりじっくりと読み出すということはほとんどありません。まず誌面をザッと見て、気になる部分を読み込む、といったのが普段の行動です。こういう方は多いのではないでしょうか?
つまり、メールマガジンのキモは、いかにパッと見て「何が書いてあるか」が、すぐに伝わるかどうかということだと考えます。
これを念頭に置き、デザインリニューアルを行い、配信を行った結果、トータルのクリック数が増加し、リニューアル効果を確認することができました。
しかし、メール自体の閲覧数は減少してしまいました。これは大きな反省点で、メールマガジンの件名が、あまり魅力的ではなかったのかもしれません。次回のメールマガジン作成時には、件名をもっとひねらねばと改めて感じています。(渡辺)