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WebライティングBlog

サイトを訪れたユーザーにより訴えかけることのできるコンテンツとはどのようなものなのか。Webに適した文章の書き方をはじめ、Webコンテンツの企画、編集まで、幅広くご紹介します。

2006年9月26日

ウェブ、Web、web、WEB.....

日本語のやっかいな点として、ひらがな、カタカナ、漢字と、三種類の文字を使って文章を構成していることがあげられます。

例文として、下記をご覧ください。

■急募! Webディレクター求む!

当社が運営する総合ポータルWebサイト「○○○」では、さまざまな企画が進行中です。「○○○」を中心としたコンテンツ事業・出版事業拡大のため、webディレクターを募集します。

◆職種:Webディレクター

◆資格:26歳~35歳くらいまで

◎ウェブデザイナーとして、HTML制作業務の経験があり、WEBでの集客方法やユーザービリティーに興味を持っている方
◎WEB運営経験(個人サイトも可)があり、webでの集客方法やユーザービリティーに興味を持っている方

◆連絡先
株式会社△△△△
総務部 人事HP担当「Webディレクター係」宛

一見、普通の募集要項ではありますが、よく見てみるとWebという言葉が、文章内で「ウェブ、Web、web、WEB」とバラバラに表記されています。専門的には、これを「表記のゆれ」と呼びます。例えば「様々」か「さまざま」なのか、「下さい」か「ください」などが、代表的な例としてあげられます。

これこそ、ひらがな、カタカナ、漢字が混在する日本語ならではの問題なのですが、さらにこの状況を混迷させているのが、例文にあげたような、外来語の存在です。ひらがな、カタカナ、漢字に加えて、アルファベットの大文字、小文字が、文章を構成する要素となったのです。

基本的には、恐らくアルファベットではなくカタカナで外来語を表記する方がほとんどだと思いますが、
そうなると今度は、どうカタカナにするのかという新たな問題が浮上します。「サーバ」か「サーバー」か、「デビッド」か「デービッド」か、そもそも、取りようによってどうにでもなるだけに、表記がゆれる原因となりやすいのです。

表記がゆれることで、重大な問題が発生する、ということは、あまりないかとは思います。しかし、読みやすさ、文章の美しさといった点では、注意すべき点といえるでしょう。文章の説得力といった面からも、差が出るかもしれません。

そこで表記のゆれをなくすために行うのが、表記ルールを設定することです。つまり、「サーバー」ではなく「サーバ」、「Web、web、WEB」ではなく「ウェブ」といった具合にです。

ただ、どう設定すればいいのか判断基準に悩む方も多いでしょう。そこで参考となるのが「記者ハンドブック」です。これは、社団法人共同通信社が発行している用語集で、マスコミとしての用語の統一を目指して編集されたものです。もちろんこれが絶対的に正しい、というわけではありません。ただ、指針として非常に有効なものです。

統一感のある文章を書く第一歩は、用語の統一から。日本語を扱う上で、必須の作業といえるでしょう。(渡辺)

2006年9月13日

「Enterキー」だけでできるユーザーへの心配り

みなさんは、文章が何行ごとに区切られていると読みやすいと思いますか?
逆に言えば何行以上の段落があると、読み進めたくなくなりますか?

何行にもわたって書き連ねられている文章群を見ると、学生時代の教科書や難しい学術書とイメージがダブってしまい、自然と逃避衝動に駆られてしまう方も少なくないはず。

たとえば下のような例文があったとします。

Web2.0と呼ばれる新しいインターネット環境の到来とともに、ユーザーは従来とは異なる情報利用のスタイルを持つようになりました。発信される情報が劇的に増加していく中で、より知識を満たす手段としてネットワークを活用するため、オンライン上でのユーザー行動はますます多様化しています。このユーザー情報閲覧行動を特長ごとにまとめると、Search(検索)、Subscribe(購読予約)、Share(情報の共有)の3つに分類することができます。この3つのSは互いに結びつきを持っており、全体で情報の淘汰を行い、価値ある情報を見つけやすくしてくれます。もし貴社が、ユーザーとのWebを利用したコミュニケーションを重視するのであれば、これまでのようにユーザーのSearchだけに最適化(SEO)を行うのではなく、他の2つのユーザー行動(Subscribe、Share)に対しても同様に最適化を行っていくことが重要に なります。

もし、この文章がそのままWebに掲載されたとしたら、このページを訪れたユーザーが感じる威圧感は計り知れません。よほどの強い興味がないと、読み進めるのは困難といえるでしょう。

そこで、この巨大な例文に対して「Enterキー」ひとつでできる簡単な工夫を施してみたいと思います。

Web2.0と呼ばれる新しいインターネット環境の到来とともに、ユーザーは従来とは異なる情報利用のスタイルを持つようになりました。 発信される情報が劇的に増加していく中で、より知識を満たす手段としてネットワークを活用するため、オンライン上でのユーザー行動はますます多様化しています。

このユーザー情報閲覧行動を特長ごとにまとめると、Search(検索)、Subscribe(購読予約)、Share(情報の共有)の3つに分類することができます。この3つのSは互いに結びつきを持っており、全体で情報の淘汰を行い、価値ある情報を見つけやすくしてくれます。

もし貴社が、ユーザーとのWebを利用したコミュニケーションを重視するのであれば、これまでのようにユーザーのSearchだけに最適化(SEO)を行うのではなく、他の2つのユーザー行動(Subscribe、Share)に対しても同様に最適化を行っていくことが重要になります。

いかがでしょうか?

今回は段落の行数を3~5行前後になるように調整したのですが、以前よりもグッっと読みやすくすることができました。

Webサイトごとに仕様は異なるので、これが唯一の正解とはいえません。しかし、今回のように段落の行数を整えるだけでも、ユーザーに与える印象はガラリと変わってくるはずです。

Webは比較的、テキストを読んでもらいにくいメディアといえます。そして、何よりも「分かりやすさ」が求められるメディアです。

せっかくのテキストを活かすためにも、貴社サイトでもぜひユーザーの心情を汲み取った段落の調整を実施してみてください。(上原)

2006年9月 6日

設計図を書こう!

メール、報告書、プレゼン資料…
ビジネスでは、文章を書かなければならないシーンが数多く存在します。

まっさらの紙(もしくはデータ)を前にして、頭を抱えてしまったことはありませんか?四苦八苦してまとめた文書なのに、結局何が言いたいのかわからないものになっていたことはありませんか?わかりやすい文書を、効率的に作成するためには「コツ」があります。それは、「設計図」を作成する、ということ。設計図の作り方は人それぞれかと思いますが、ここではそのうちのひとつをご紹介します。

1)思いついたことを箇条書きにする

文書に挿入したいと考えている項目を、実際に挿入する・しないにかかわらず、思いつく端からすべて箇条書きにしていきます。

こうすることで、言いたいことの「モレ」を無くすと同時に、混沌としていた頭の中の整理がついてくるというメリットもあります。

2)箇条書きを段落分けする

文書の導入部(段落1)、展開部(段落2)、締め(段落3)、それぞれの段落で何を言うかを決定し、さきほど箇条書きにしたものを割り当てていきます。

なお、箇条書きすべてを割り当てなくてもかまいません。

3)箇条書きを文章にまとめる

各段落ごとにまとめられた箇条書きを、文章としてつなげます。

言いたいことがうまく伝わってこない文章によく見られるのが、メインとなる情報のほかに、余計な情報がたくさん詰まってしまっている状態。書いているうちにあれもこれも…となって、結局は焦点がぼやけてしまうんですね。

モニターを通して読む文章は、紙に比べるとやはり読みにくいため、簡潔に伝えることが重要です。余分な情報だと感じたら、思い切ってばっさりカット。カットしたものは、別のコンテンツとした方がずっと読者に対しては親切です。

言いたいことを詰め込みすぎないためにも、設計図作成をオススメします。(三宅)


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